続・色でコスメの良し悪しを見分けられる?! 青色も実際見てみよう!

こんにちは、化粧品開発者、コスメ成分アドバイザー 尾崎幸子です。

天気予報だと今日あたりから気温が上がり、春を感じられる日になるそうですね(^^♪

ということで(?)、鮮やかな化粧品原料の「色」をUPして、このコラムも春色にしてみようかと(笑)

 

前回お伝えした

色でコスメの良し悪しを見分けられる?!

という記事。

黄・青・茶色・ピンク を紹介しました。

 

ピンクは一度、画像を紹介していますが、青も画像を用意したので、再度ピンクも含めて紹介したいと思います!

 

こちらが青色の原料。

青

青というより紫ですが、化粧品に配合されると青色に見えます。

これはアズレンという成分。

肌荒れ防止に効くものです。

 

以前紹介したピンク

シアノコバラミン2

シアノコバラミンというビタミンB12

 

並べてみるとキレイ☆

 

なんとなく、ここまで色があると「体に悪いのかな?」とも思いがちですが、どちらも自然由来の成分。

天然の色です。

 

普段開発しているときは、色のないものがほとんどですが、たまにこうした明るい色を手に取ると、テンションが上がりますね(^_^)v

 

ここまでハッキリ色があるのは少ないですが、自然由来の化粧品原料には自然だからこそ、個性があります。

独特の香りがしたり、

色は無いけど少し濁る感じの色だったり、

粘度があったり、

と色々。難しい化学的な話の部分での個性もあります。

 

特に香りは必ずしも良い香りではないので、その場合は「良い香り」の役割をする成分を入れる必要があるんですね。

 

なんとなく、匂いがしなくて、透明(もしくは白色で)、というイメージを化粧品に持って選んでいる人は多いハズ。

日本人は香りが苦手ですからね。

特に香りを付けなくて、成分そのものの匂いで良いんでは?!

なんて思うかもしれません。

ハーブや漢方を思い出して下さい。

くさーーーーいものもあるんです(>_<)

さすがに、それを顔に塗るのはツライです。だから香りを付けるんです。

 

そんな化粧品の個性を色を通して是非理解してもらえれば幸いです。

 

私が開発したコスメも自然由来成分の濃度が高いので独特の香りがあります。

その香りを心地良いものにするために、ダマスクローズオイルの濃度を高く配合しています。

正直、ダマスクローズオイルは高価なので、費用を考えると涙をこらえて高配合しないと・・(T_T)というもの。

でも、心地よく使えないと美しくなりませんしね!

そんな私の涙も詰まったジェネリックコスメMUQはこちらから↓

http://www.muq.jp

 

美白化粧品のトラブルから考える・・これからの化粧品の選び方は?

 

大手化粧品メーカーの美白化粧品のトラブルは次第に人数が増えてきていますね。

ネット上では美白化粧品が怖い、、なんて声も多く聞こえてきます。

 

何回かお伝えしていますが、新成分(比較的新しい成分)はこういったリスクはつきものです。

今回の成分は医薬部外品の有効成分ですから一般的な原料よりも、むしろしっかりとデータを厚生労働省に提出して製品化しているはずなんです。。

 

私の元には「どうやって化粧品を選べば良いの?」「良い化粧品って何?」という声が多く寄せられます。

 

正直、人それぞれ体質が異なりますので、一概にこれが良いよと言うのは難しいと思ってます。

ある程度のところまではおおよそどんな人にでも効果が感じられますが、それ以上となると目的や体質によって感じ方が違うな・・というのが私の考えです。

 

この美白化粧品の問題を見て、化粧品の選び方について再考された方も多いと思います。

トラブルに合われた方は本当に残念なことになってしまったと心が痛みますが、逆に化粧品に対しての見かたが変わるチャンスだなとも思っています。

 

ということで私なりの化粧品の選び方をお伝えしたいと思います。

どの成分がという視点ではなくて、何をしたいか?を基準にした選び方です。

化粧品の成分は沢山ありますし、作り手として言うのもなんですが効果がグレーなものもあります。

なので、まずは目的から選んでみましょう。

 

●とにかく今すぐ結果が欲しい、自然派にはこだわりません、お金に糸目はつけません!・・・というタイプの方

メジャーメーカーの最新化粧品がおススメです。

ケミカル比率が高いものも多いですが、その分、効果が分かりやすいです。

ただし、お値段が高いのと、最新の成分が使われることも多く、今回のトラブルのような可能性もあるということを忘れずに。

即効性=持続性とも限りませんので、「今」を考えた美容にこだわる方に向いていると思います。

ラインが多いのも特徴ですので、マメにお手入れが出来る方に向いています。

面倒くさがり屋さんには不向きです。

 

●とにかく自然派!将来のための肌ケアを徹底したい!・・・というタイプの方

自然派化粧品がおススメです。

即効性はありませんが、ケミカルがどうしても苦手、、、という方は“長期的に健やかなお肌を維持する”穏やかな効果の自然派化粧品が良いでしょう。

ただし、自然派化粧品は使用感(テクスチャー)が悪いケースも多いので、そこが気にならない方に向いていると思います。

オーガニックは高価で、香りが独特なものも多く好き嫌いがハッキリ出ます(自然派の成分は成分臭があります)、実はケミカル比率が多いものもありますので注意して選ぶ必要があります。

自然派といってもアレルギー反応が出たり、肌に刺激が出てしまう方もいますので、100%安全ではないことを忘れずに。

即効性は期待できないものも多いので、漢方薬的に使っていける方に向いています。

 

●普段化粧を全くしないし、そこまでこだわりは無い、最小限のスキンケアだけしたい!・・・という方

プチプラコスメがおススメです。

ドラックストアで購入できる1000円以下の化粧品の場合、濃度は低めですが、最低限の保湿成分はあります。

普段の食生活のバランスが取れ、運動もし、睡眠もしっかり取れている・・という生活バランスが整っているタイプの方はそれだけでお肌の状態は良くなりますので、大きな効果を期待しなければ十分だと思います。

ただし、化粧をしっかりした場合や日に当たる機会が多い、日焼け止めを常に塗っている、、という場合、肌に負担を掛けますので対応しきれない可能性があります。

安価な化粧品の場合はケミカルを使用せざるを得ませんので、自然派にこだわりを持つ型にはおススメできません。

即効性も期待薄なので、その点を理解したうえで活用するのが良いでしょう。

 

●とにかく美白したい、ニキビや吹き出物を押さえたい!・・・という方

美白やニキビ・吹き出物用の化粧品には医薬部外品の化粧品があります。

その部分のみの効果が立証され、厚生労働省の認可を得ているものなのでピンポイントに効果を期待したい方にはおススメです。

ただし、あくまでもその成分のみの効果ですので、その他の部分に関しては他の化粧品と同じように、効果効能は謳えません。どの程度あるかはそれぞれです。

ピンポイントで効果を謳っているものなので明確で分かりやすいですが、その分、効果がしっかり出る=強いというものなので、今回の美白化粧品のようなトラブルの可能性もあります。

どの化粧品も100%安全ではありませんので、どうしてもこの効果が必要という場合、活用するのが良いでしょう。

ただし、医薬部外品で無い化粧品でも同様の成分を配合しているものもあります。中には医薬部外品の化粧品よりも配合量が実は多く、より効果が得やすくなっているものもありますので、医薬部外品が最高に結果が出るとも限りません。

自然由来・ケミカルのどちらも使われることも多いので、自然派にこだわる方は自身で見極める必要があります。

 

私の場合、正直その時々によって欲しい化粧品は変わります。

というより、どれも良いなーと思っているんです。

●そんな欲張りな方には・・・新たなカテゴリー「ジェネリックコスメ」がおススメです。

 

ずば抜けた即効性は無いにしても、ある程度体感できる効果があり、お値段がお手頃で、ずっと購入していける、、、でもしっかり濃度があって、安心もできれば欲しい、、自然由来成分を中心として出来てたら嬉しいなー、、、

 

なんて思う気持ちにこたえるにはどうしたら良いのか?

それは今まで様々なメーカーが取り入れてきたものを集約して、安心と効果の実績の積み重ねが厚いものを抽出するのが早いんじゃないかと。

化粧品の開発は原料や製法を新たに作り出すと莫大なお金がかかります。

そうなればその分製品単価に反映されてしまいますしね。

安くて結果が出るものを、、となれば

お薬の業界で言う「ジェネリック医薬品」的な発想で作られた化粧品が良いなと。

 

ジェネリック医薬品は簡単に言えば特許切れの医薬品の製法を利用し、より安価に作るものです。

長期的にお薬を飲まなければならない人のお金の負担を減らすために推奨されています。

私も持病を抱えていますので、お薬代がかかるのが大変な気持ちがよく分かります。

 

高い化粧品を買って良かったけど続けて購入出来ない方は意外と多いのではないでしょうか?

海外旅行に行ったとき、免税店でまとめ買いする、とか、ネットで安い時に買う、とか、そんな条件がそろった場合買われる方も多いはず。

海外で買う場合、日本仕様になっていない場合が多いので、使ってみたら刺激が強くてビックリ・・というとこともありませんか?

 

化粧品は薬ではありませんので、その力のみでお肌を劇的に回復させていくことは無理です。若い頃のお肌に完全に戻すことはできません。

若々しさを保とうと思えば、どうしても使い続ける必要があります。

となれば薬同様、化粧品の世界にも「ジェネリック」の発想があってしかりかと。

 

単純なコピー品では意味がありません。

「ジェネリック」の発想だからこそ、使いやすいものが出来ると思います。

日本だからこそ出来るものだと思います。

日本の技術は今あるものを更に良くしていく点にも優れていますから。

 

私はまさに化粧品における「ジェネリック」にチャレンジしている最中です。

なので、本当は色々と語りたいのですが、そこは宣伝になってしまいますので客観性が無くなってしまうかも^_^;

なので、目的に応じて化粧品は選び方があるということをお分かり頂ければ良いです。

高い化粧品だけが自分にとっても良いものだ、、ということではありません。

化粧品を選ぶ前に、どこをゴールとして見ているかを是非考えてみて下さいね。

成分も大事ですが、ライフスタイルに合ったものを選ぶのが結果的に良いと思います!