ベジタリアンミートのようにコスメにも「動物性→植物性」の代替原料がある!

こんにちは。コスメ成分アドバイザー尾崎幸子です。

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最近特に女性に大人気なベジタリアンやヴィーガンメニュー。

私は持病を抱えているため、普段野菜や魚中心の和食派なのですが、お肉も好きなので食べます。(ちょっとだけ・・ね)

が、たまにお誘い頂く、そういったお店、野菜だけなのに美味しいですよね~♪

 

美味しく野菜を頂くために、ベジタリアンミートのように、大豆などで、まるでお肉のように出来たものもありますしね(^^)

食事制限がある方は嬉しい傾向なのではないでしょうか?

 

実は、化粧品の世界でも、こうした動物系から植物系への代替原料があります。

もちろん、大豆=お肉のようにならないように、全く同じ作りではありません。

「非常に近い効果を生み出す」という研究が進み、植物系の利点も加わった良い成分なんです。

 

皆さんがコスメにおいて、エイジングケアや保湿をイメージされるとき、どんな成分が一番に頭に浮かびますか?

おそらく

・ヒアルロン酸

・セラミド

・コラーゲン

・スクワラン

・プラセンタ

といった名前が浮かぶ方が多いでしょう。

 

これらはすべて元は動物由来です。

・ヒアルロン酸→鶏のトサカ

・セラミド→哺乳類の脳や酵母発酵

・コラーゲン→哺乳類、魚類、鳥類などの様々な部分から

・スクワラン→サメ類の肝油

・プラセンタ→牛、豚、羊などの胎盤

といった感じ。

 

植物系原料よりも効果が高いものが多く、化粧品にかなり使われる原料ですが、

・価格が高い

・なかなか採れない

・動物系より植物系がより好まれる傾向が増えてきている

などの理由により、植物系の原料で代替品と呼ばれるものが増えてきました。

 

開発者としては動物性でも植物性でも安全性は同じで、トラブルが起こり得る確率は一定にあると思います。

効果に関してもどういう処方で作るかによって変わりますので、単体の原料だけを見るだけでは、判断しきれない部分もあります。

 

ただ、度々言いますが、化粧品は薬ではありませんので(おそらくこの言葉、ずっと言い続けると思います)、「気分よく」使えるのが大事。

植物系が良いと思うのであれば、イヤイヤ動物系を使うよりも、気持ちが上がり、結果良い肌になることもあります。

 

ということで、これら代替品をいくつか紹介します。

 

これらは、よく、「植物性○○」や、「フィト○○」と呼ばれています。

この呼び方、正直ルールがありません。

開発者としては元の原料(動物性)の効果に近い、もしくはそれ以上の部分を持っているものは、通称として、このように読んでも良いかな・・と思いますが、広告文句として間違って使わる場合もゼロではありませんので、注意しましょう。

化学的な名称ではなく、通称なのですが、宣伝広告の場ではよく使われますので、見たことがある方も多いかと。

化粧品容器に記載される全成分表示は正式な名称で書かれていますので、そちらを覚える方が早いです。

 

下記は私が実際データを見て、通称ならそう呼んでも良いと思ったものです。

動物性と全く同じというわけではありません、非常に類似しているという点をお間違えなく!

 

<植物性ヒアルロン酸>

ポリグルタミン酸、シロキクラゲエキス など

ポリグルタミン酸は納豆のネバネバ成分なんですよ!

 

ヒアルロン酸の場合、元は鶏のトサカから抽出していましたが、非常に高価なものだったため、最近ではバイオ技術により、微生物を用いた発酵法で作られています。この製法で作られたヒアルロン酸はトサカから抽出されるヒアルロン酸と化学的に全く同じものです。バイオで作られるようになったから、価格が下がったのです。

若い方はご存知ないかもしれませんが、ヒアルロン酸が話題になった頃、お値段がとても高かったですよね~。今では100円ショップの化粧品にも使われる位なのに。

今、皆さんが使っているヒアルロン酸は既に代替品なんです。

バイオ生成の場合は化学的に同じなので、ここで言う代替品とは意味が違いますが。

 

<植物性セラミド>

コメエキス、ユズ種子エキス など

 

<植物性コラーゲン>

納豆エキス(ダイズ発酵エキス) など

 

といった感じです。

化学的データを見れば他にも良い成分(近しい成分)はありますが、覚えきれませんので、まずはここから覚えるのが良いでしょう。

 

植物性の場合、動物性のものよりも感触が軽い(さらっとしている)ものが多いので、化粧品のベタベタ感が苦手な方は、こうしたものを選ぶとお気に入りの感触と出会えるかもしれません。

 

また別な機会に詳しく説明しますが、「化粧品と塗布した際に感じる感触が重い=保湿力が高い」とも言い切れません。

保湿成分の感触がそのまま製品の感触に繋がらない場合も多いです。

感触だけ、別な成分を使うことも多々あります。

使用感はとても大事で、気持ちよくなければいけませんから、こうした処方は間違っていません。

 

ただ、「軽い感触=保湿力が無い」と必ずなるわけではありませんので、我慢して嫌いな感触を使う必要もないということだけ、知って下さいね(^^)

 

私個人は重い感触が嫌いなので、開発したMUQはびっくりする程軽い感触です。

かなり驚かれます。

これでもモニターさんの意見を踏まえて、自分的に許せるギリギリのところまで感触を重くしたんですけどね(^_^;)

 

この話のほか、植物性原料で具体的におススメな成分も下記サイトで公開しています。

こちらも是非ご覧ください!

MYLOHAS

http://www.mylohas.net/2013/12/034589cosme.html

 

 

私が開発した驚かれるほど軽いのにしっとりな化粧品はこちらから↓

http://www.muq.jp