きゅうりパックをするよりもきゅうりエキスの入った化粧品を使う方が良い!・・そのワケは?!

ご無沙汰しております。

化粧品開発者・コスメ成分アドバイザー 尾崎幸子です。

 

暖かくなってきたせいか、私の化粧品ブランドでは化粧水の売れ行きが上がっています。

春から初夏にかけてのこの時期、化粧品を春夏向けに変えられる方も多いですね!

 

さて、そんな夏におススメの成分を1つ紹介したいと思います。

とっても馴染みのあるものです。

 

それは・・

 

「キュウリエキス」

 

です。

 cucumber_food_vegetable

古来から美容に使われてきた野菜「きゅうり」。

最近ではあまり見かけなくなりましたが、きゅうりパックをされる方もいますよね!

実はきゅうりパックをするより、きゅうりエキスの入った化粧品を使う方が安心できて楽なのをご存知ですか?

 

何故、化粧品の方が良いのか?・・・それは後程説明するとして、まずはきゅうりの美容効果についてご紹介しましょう。

 

【きゅうり(キュウリエキス)に含まれる代表的な美容成分】

ビタミンC及びその他ビタミン類・・・美白効果

リンゴ酸等の有機酸・・・収れん効果(毛穴引締め)

などがあります。

肌をなめらかにし、ツヤ・ハリを与えてくれる他、日焼け・ニキビなどの炎症を抑えてくれる効果も期待できます。

きゅうり自体は90%以上が水分ですので、きゅうりパックをすると肌への水分補給にはなりますが、いわゆる「保湿成分」ではありません。

このきゅうりが化粧品成分として加工されると、キュウリエキスやキュウリ果実エキスとなり、原料として保湿成分(BG等)も加わるため、一般的に美白・収れん・保湿効果を期待し化粧品に配合されます。

 

美容効果を見ると、春から夏にかけての時期にピッタリな成分です。

ならば、ならばきゅうりを買って自分でパックしよう!・・と思われるかもしれません。

でも、その場合、注意しなければならないことがあります!!

 

きゅうりには「ソラレン」という物質が入っており、紫外線に当たるとシミなどができやすくなってしまいます。

つまり、朝、きゅうりパックをして外出をし、紫外線に当たってしまうと、美白ではなく反対にシミが出来てしまう可能性があるということ。

とはいっても、ビタミンCなどの美容効果は得たい、、、ではどうするのか?

夜パックして、朝はきちんと洗顔すること。これが大事です。

 

美容効果があるきゅうりですが、マイナス要素もあるということを覚えて下さいね。

ただ、このソラレン、化粧品の原料として加工される場合は抜かれています。

化粧品原料としてキュウリエキスが入っている場合はマイナス要素を気にする必要が無いのです。

 

なので、まとめますと

きゅうり自体の美容効果はあるが、植物そのままの状態では保湿効果は一時的になり、紫外線の影響を受けやすくなる。

しかし、化粧品成分として配合されている場合は、その他保湿効果のある成分と一緒になることと、紫外線の影響を考える必要が無くなる利点がある。

ということです。

 

きゅうりパックでも美容効果は得られるでしょう。でも、その場合は正しく行うことが必須です。そして、過度に保湿効果を期待せずに、保湿化粧品と合わせて使うことをおススメします。

この方法が面倒だな・・と思う方は、化粧品成分として配合されたものを選ぶのが良いです。難しい専門的な名前で記載されているわけではありませんので、パッケージの全成分表記を見れば入っているか否か分かります。

 

夏に向けてコスメを選ぶ際、是非キュウリを気にしてみてはいかがですか?

 

ちなみに、私はキュウリエキスが好きです。長い歴史の中で淘汰されることなく、今なお化粧品成分として多く使われている実績を評価しています。

私が開発した化粧品でもキュウリ果実エキスを化粧水に配合しています。自然な成分ですので、つけてすぐに劇的に変化するものではありませんが、長く使っていくなかでゆるやかに効果を生み出してくれる、そんな優しい成分の1つです。

 

私が開発したキュウリ果実エキス配合化粧品はこちらから↓

http://www.muq.jp

大手化粧品口コミサイトでも高評価を頂いています♪