溢れる化粧品に関する情報、何を信じれば良い?

こんにちは、コスメ成分アドバイザー尾崎幸子です。

 

私自身、コラムやこうして自分のブログサイトで情報を発信している者の1人ですが、世の中には色々な立場の人がそれぞれ情報を発信をしています。

インターネットが発達した今、情報はとにかく多すぎて、まとめサイトなんかもありますが、情報の信ぴょう性について、どれが正しいのかが分かりにくくなっていますよね。

 

化粧品に関する情報も非常に多くて、中にはびっくりする程、信憑性の無い情報があります。

 

売り手(メーカー)の情報はメーカーしか持てない情報(製造情報)もありますから大事。

ただ、セールスに寄ってしまう部分もありますので、客観的な情報も欲しいですよね。

 

客観的に、信憑性の高い情報を得るためには、下記の3者の情報を比べてみるのがおススメです。

その3者は

■化粧品開発者(技術者のこと、プロデュースや商品企画などの開発者は除く)

■医師(皮膚科医や美容外科医など)

■美容家(有名なIKKOさんなど、実際に様々な化粧品を使う立場の人)

です。

 

この3者はそれぞれ視点が違います。

化粧品開発者→

ケミカルな目線から。

個々の成分のみならず、成分どうしの相性や、化粧品として塗布した際のデータからの見地を持つ。

皮膚についての詳しさは持つが、医師程ではない。

医師→

医学的見地から。

人体の仕組みから化粧品への見解が発信可能。

皮膚についての詳しさは高いが、ケミカルについては化粧品開発者程ではない。

美容家→

ユーザー目線。

化粧品開発者や医師とは異なり、数値では無く、実際の使用感についての情報を多く持つ。

ケミカル・皮膚についての知識は深くないので、実際にどれが何に効いているか?というのは判断できない。

 

こんな感じです。

それぞれ立場が違うんです。

もし、成分や数値的なものが必要無くて、あくまでも使用感(感覚)での情報が良ければ美容家の情報が良いでしょうし、重いアトピーなどの皮膚疾患を持つ場合は医師の判断を仰ぐのが良いでしょう。

ちなみに私のような化粧品開発者の情報を活用する利点は「費用対効果」を上げられるということ。

実際化粧品を開発しているので、無駄に配合しているものが何か?何が値段を釣り上げてしまっているのか?などの情報は多くあります。

 

化粧品を製造できるのは薬事法により「製造元」の許可を得られたところだけです。

それ以外で化粧品は作ってはいけません。

ただし、医師の場合、治療の一環として処方できますが、一般的な製品とは異なります。

 

この製造元、ケミカル系の大学もしくは薬学部を卒業している者が責任者として従事しなければ許可が下りません。

医師では許可が下りないのです。

つまり、医師は化粧品を作るプロでは無いということ。あたまえですが。医師は医療のプロですしね。

 

ルールから見ても分かるように、医師は医師としての立場で、化粧品開発については化粧品開発者が一番のプロであることが分かります。

 

とはいっても、製造元の責任者の指導の元であれば、ケミカル系もしくは薬学部を卒業していない者が化粧品開発に携わることは可能です。

私がその例。

私の場合、かなりのイレギュラーな立場でして、おそらく同じような方はほとんど居ないと思います。

食品系から化粧品開発に従事される方も多いですね。

 

私は今は、師匠の元、化粧品開発に従事しています。製造元の責任者になれないだけで、化粧品開発をすることはルールとしても、技術力としても可能な訳です。(師匠のお墨付きがあるので)

でも、将来化粧品開発者として製造元の許可まで得ようと思えば、もう一度、大学を卒業する必要があります。これは余談ですが。

 

化粧品において何か気になる情報があれば、是非、この3者の意見を比べてみて下さい。

それぞれ目線が違いますので言い分も違う場合も多いですが、共通して言っていることもあります。

この共通項を見つけることで、使い勝手が良く、医学的にも安心で、費用対効果も高い化粧品に出会える確率が高まります。

 

少し面倒なことですが、情報発信者がどういう立場の人か?を見ることにより、その人のどの情報をピックアップすべきかが分かります。

 

どうしても医師と美容家の方の情報量が多いので、化粧品開発者としての情報もしっかりと伝えるべく、私はコスメ成分アドバイザーとして立場を分けて、客観的な情報を発信するよう努めています。

時にコスメ成分アドバイザーとしては自身が開発した製品とは全く関係が無かったり、むしろ否定するような内容だったりする情報を発信することもあります。

それがとても大事だと思っています。

自身の製品情報を伝える時は「製品開発者」としての立場で伝えるように分けています。客観情報をセールスと混同すると分かりにくいですから。

 

化粧品情報を集める際、是非「開発者」からの情報も注目してみて下さいね♪

 

 

私が「製品開発者」として開発した製品MUQはこちら↓

http://www.muq.jp

 

 

 

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